日本の神話や伝説の中から昔から身近にあるお守りや縁起物や神様、
また伝わる話や空想の生き物などを独自に選びアレンジ。
民間信仰として生活に根付き親しまれるものには祈りや願い、
今だからこそ大事にしたいメッセージが込められています。
「毎日使える縁起物」として人々の暮らしをちょっと楽しく、
先人が伝えてきた心豊かに過ごす為のメッセージも一緒に、
心地よい素材と共に伝えられたらと制作した今治タオルハンカチです。
現在、鋭意制作中で「みみずく」のみ出来上がっています。
全体として10種類の展開を考えています。
最終目標としては47都道府県の47モチーフを網羅したいと考えています。
●みみずく_埼玉県川越
疱瘡(天然痘)除けの縁起物として作られました。
魔除け・厄除けの効果のある赤色。
みみずくは病気を治す力があると信じられていました。
ナチュラルなクラフトパッケージに入っています。
自分買いはもちろん、ギフトやノベルティとしても喜ばれるお品です。
888円(税込)
モチーフ紹介
神話と伝説、のはじまり(制作エピソード)
私の父方の祖母が暮らしていた徳島の「出羽島」では島に唯一あり生活に使用していた
井戸に大うなぎが住んでいて、それが「守り神」であるという言い伝えがありました。
私も小さい頃にそこの井戸に住む大うなぎを見たことがあります。
そのうなぎの子孫か分かりませんが、すぐ手が届くような場所でうなぎが
すくすく育っているのは島の皆さんが昔からの言い伝え通り
大事に守り育てているのかもしれません。
それとも、もしかしてその伝説のうなぎがずっと生きていて…守り神だったりして!?
そう思うと何とも不思議な気持ちになります。
私の母方の祖父は名古屋で仏具の彫刻師をしていたのですが、お稲荷さまを信仰していた
ようで、商売繁盛の神様として人気のある岐阜の千代保稲荷神社<おちょぼさん>に
毎月参拝していたそう。参拝できた月は仕事も順調で参拝できなかった月は不思議と
収入が少なかったようで、なるべく欠かさず通っていたと聞きました。
この企画を始めようとしたときにお稲荷さんの狐は描きたいと思ったのですが、
身近なところにあるお稲荷さんは我々の先祖の誰かが必ずお世話になっていたに違いないという確信がありました。
でもまさか自分の祖父がお稲荷さまを熱心に参拝していたとは…。
2017年の元日、当時の私は祖父のことは何も知らず<おちょぼさん>に訪れていました。
その年の暮れに子供が生まれたのも偶然のような、そうでもないのかも。
目には見えない繋がりや縁や絆というものがこの世にあるのかも、と
少し信じられるきっかけもなりました。
また以前住んでいた東京世田谷の奥沢の住居近くには「奥澤神社」がありました。
そこで祀られている大蛇は疫病除けの伝説がありました。
いろいろ知りたくなり、気がついたら奥澤囃子に加入し太鼓を叩いたり
大蛇神輿を担いで街を練り歩いている自分が居ました。
気がつけば地域の方々との繋がりや温かさを感じられていて、
そこでは何だか日々安心して過ごすことができました。
お囃子は神に捧げる音楽といいますが、その演奏は独特のリズムを
無心で刻むようなもので、心穏やかで神聖な気持ちになっていくのです。
祈るとは、捧げるとは…、難しいことは分からないのですが、
ひとつ分かったことは、毎週お囃子の練習に通うようになり、
練習の場でもある神社に赴き、大蛇にご挨拶してお囃子の音楽と触れ合う
生活をしていたことが私の癒しと安心感に繋がっていたということでした。
信仰ほど大袈裟なことではないけれど
自分を安心させてくれるものがそこにあるのだ、と思いました。
普段は気がつかなくても、何気に自分の先祖や近くの地域で伝わる
いろいろな出来事やストーリーが誰しも身近にあって、
知らないうちに魅せられたり心癒されたり
守られていたり…そんな存在やエピソードもあるのではないかと思います。
何か信じる、信じられる対象があることで安心する。
全国の幾多というアイテムの中にもそれぞれのストーリーや想いや祈りが
込められていて、その中でも自分の心の琴線に触れるものをピックアップしました。
諸説あるものも多くあり、そこは想像の範囲で自分なりにアレンジを加え形にしました。
フィクション、ノンフィクションの枠を超えて楽しんでいただけたらと思います。
この中からメッセージの共感のできるもの、またカラーや気分で選んだりみたり。
あなたのお気に入りを見つけてもらえたら嬉しく思います。
※モチーフ、デザイン、価格など変更の可能性があります
株式会社ハイメンの質の高い刺繍技術、今治タオルの素材の良さで人気のタオルハンカチシリーズより「material michemon(タナカミチエ)」オリジナルデザインの商品を展開。今後生産販売していきたいと考えています。
Design & Illustration Michie Tanaka
2022