【福丸】今治タオルハンカチ
使い心地が良く日本を代表するブランドの今治タオル。この商品とキャラクターに纏わる物作りが得意なスタジオ・オカノーションが手を組みます。
福丸とは?
人が旅に出てお土産を買う行為は、自分使いもありますが近しい友人にプレゼントする事もあります。幸せな体験をお話と共におすそ分けする、「幸(さち)を分ける・あげる。」そんな“おみやげ“を“さちあげる(差し上げるの洒落です)“ブランドを「福丸(ふくまる)」と名付けました。
商品の背景は?
福丸(ふくまる)とは私の奥さんの祖父の船の名前です。義祖父は漁師をしていました。この船の名はとても良いなと思います。
人にはご先祖様が居る様に、世界の民芸品には土地土地で長く語り継がれる物語があります。
そんな伝承や思いとそれを形にする民芸の品が大好きです。国内旅行や海外旅行のお土産は今でもインテリアとして飾っています。秋冬の部屋着は作務衣、ちゃぶ台をリビングに置き、ハワイではブランド物には目もくれず「タパ」をお土産に買って来ました。
福丸は世界中の縁起物?
90年代、20代の後半から特に衣料や工芸品、民芸品に興味をもちました。柳宗理をはじめとして日本の手仕事などに興味があって、それが今では世界中に広がっています。30ケ国ほど描いたこの「福丸シリーズ」はいずれは国連の加盟国の数だけ作ろうと計画しています。
柳宗理と民芸
その後、彼を知るにつれて住んでいる横浜の地下鉄のサインやベンチ、野毛動物園のサイン、実家の近所の土建屋さんが乗っていたオート三輪、お肉屋さんの店先の測り、母方の親戚の家に行く途中の地下鉄の売店など、子供ながらに面白いなと思っていた造形が全て彼の仕事だと知ります。
神泉の日本民芸館へ通い、器は中井窯や宗像窯、小鹿田焼など1つ1つ揃えました。家電やインテリアにも拘って身の回りに面白い意匠がどんどん増えてい行きました。
思い返せば、実家の箪笥の上の飾り棚に1960年代に父母が全国を旅して集めたこけしが並んでおり、子供のころから眺めていましたし、HIPHOPやJAZZ、FUSIONにハマり、ハービーハンコックのヘッドハンターズのジャケットがコートジボワールの部族、バウレ族のプレプレという祭祀で使うお面だと知ったのは2000年代。
身近な家族やアットホームな雰囲気を否定していた生意気な時代もありましたが、私は今では‘継がれてきた物語’に感謝しています。私や息子が居るのもご先祖様のおかげです。
そういう話を聞くと思いのほか涙もろい自分に気づきます。きっと10人いたら10通りの、100ヶ国あれば100通りの歴史や物語があるのです。
用の美とは?
思い・祈り・物語を形にした民芸品、柳宗理さんの父で思想家の柳宗悦さんのいう「用の美(普段使いのもモノの美しさ)」は上から目線では無く素直に素晴らしいと思います。
普通の暮らしの延長にあるアノニマス・匿名の物語を福丸を通して皆さんと少しでも共有できれば幸いです。皆さん「世界の縁起物 福丸」に乗りこみ一緒に航海に出ましょう。
出展のご案内
2022年9月7(水)〜9(金)に東京国際展示場にて開催されます「東京インターナショナルギフト・ショー2022秋」に出展いたします。番号は 東2 T13−11 です。このうち6種類を展示しますので、お誘い合わせの上どうぞお越し下さいませ。
【モチーフ紹介】
Design & Illustration OKN
Creative Direction Michie Tanaka
Produced by
株式会社スタジオ・オカノーション