色使いにこだわったシンプルモダンな幼稚園バス
神奈川県にある「つくしの幼稚園」の、送迎バスとミニバスをデザインをしました。
「つくしの幼稚園」は子どもたち、親、職員が、どんな時も笑顔で楽しく、一緒に成長することを理念とされている幼稚園。
「つくしの」という名前には「大地にしっかり根をはり、大空に向かってたくましく伸びるつくしんぼのように育ってほしい」という願いが込められています。
これまでも、パンフレットやカレンダーなどのデザインを担当させていただき「子供たちの豊かな成長をサポートしたい」との想いから、心を込めて制作に取り組んできました。
2021年9月制作のバス。
ちょうど去年の今頃に3台バスをデザインさせていただいて、こちらでなんと4台目!
こんなにバスのデザインを担当させてもらえて嬉しい限りです。
バスは凹凸や湾曲があるので、シートが貼れない場所があったりするのですが、レイアウトなども4台目にしてやっと慣れてきた気がします。
今回のテーマは園長さんのリクエストで「不思議ないきもの」だったので、身近な動物と伝説の生き物などをかけあわせて楽しそうな生き物をつくりました。カッティングシートが色鮮やかで遠くからも気付いてもらえそうです。
見学の際、久しぶりに幼稚園専門デザイン会社の社長さんとお会いしたのですが、子供の話になった時に「どこの幼稚園行ってるの?」と聞かれて答えたら、「そこの園のロゴマークうちでデザインしたんだよ!」と言われてびっくりしました。
ご縁を感じた瞬間でした。
Design & Illustration : タナカミチエ
/ 2021年9月(不思議ないきものデザイン)
株式会社 リンドウアソシエイツ / つくしの幼稚園
2020年8月制作のバス。
今回、いただいたオーダーは「幾何学的でシンプルなデザイン」です。
制作するうえで心がけたのは、シンプルでありながら子どもたちが喜ぶモチーフを選ぶこと。子どもたちへのメッセージをイラストで表現すること。バスの形状と制作効率を考えたデザインとレイアウトに仕上げること。
提案させていただいた中から、2種類の柄、2つの配色が採用となりました。
麻の葉」モチーフ
「麻の葉」は厄除けの意味を持つ日本の伝統柄。麻は生命力が強く、スクスクまっすぐ伸びることから、古くから子どもの着物、産着に使われてきた模様です。
そんな麻の葉模様を「子供たちがが疫病から守られ、健康に育ちますように」との願いを込めてデザインアレンジ。お花畑のように愛らしいバスになりました。
カラーは、ピンク、レッド、マットゴールドの組み合わせ。シンプルな配色だからこそニュアンスにこだわり、街の中でくっきり際立つように仕上げています。
いつか子供たちが大きくなって、日本の伝統について学ぶ時、「麻の葉」に包まれながらバスに乗っていたことを思い出してもらえたら、デザイナーとしてとてもうれしく思います。
「鳥」モチーフ
ツバメ、スズメ、ニワトリ、クジャク。4種類の鳥を、子どもたちの想像力を育むグラフィカルな表現で描きました。
コロナ禍のさまざまな制限の中でがんばっている子どもたちに「鳥のように自由に過ごせる日が来ますように」というメッセージを込めて、鳥たちの姿を大きな空間いっぱいにデザインしています。
カラーは、空や海、水などの自然の色ブルーと軽やかなシルバーの組み合わせ。生き生きと走るさわやかなブルーのバスは、絵本の挿絵のような物語を感じます。
Design & Illustration : タナカミチエ
/ 2020年8月(麻、鳥デザイン)
株式会社 リンドウアソシエイツ / つくしの幼稚園
2020年9月制作のバス。こちらは「エンブレム」モチーフ。
14人乗りのミニバスです。
オーダーは「住宅地の中を通るため、目を引く可愛いデザイン」でした。
エンブレムは、途切れることのない連続性や永遠を表す円のモチーフ。
「幼稚園でも、お家でも、ずっと楽しい日々が続きますように」そんな想いで、エンブレムを、愛らしくキャッチ―なイメージにアレンジしています。
子どもたちがマンションの上から、「あ!バスが来たよ!」とワクワク喜んでもらえるように、ロゴとエンブレムを天井にもレイアウト。
カラーは、オレンジを基調としたビタミンカラー。見ているだけでご機嫌な気持ちになる、元気いっぱいのキュートなミニバスです。
みなさんがこのバスに乗って、毎日楽しい園生活を送れますように。
Design & Illustration : タナカミチエ
9月(エンブレムデザイン)
株式会社 リンドウアソシエイツ / つくしの幼稚園
#material michemon #ラッピングバス
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